北朝鮮「平昌平和攻勢」の舞台裏(2)妹「金与正」派遣の狙い

平昌五輪開会式に出席した金与正氏(右上)。ペンス米副大統領(手前)との接触はなかった (C)EPA=時事

 

 北朝鮮は今回の平昌冬季五輪に金永南(キム・ヨンナム)最高人民会議常任委員長や金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の妹・金与正(キム・ヨジョン)党第1副部長らの高官代表団とその随員、選手団と役員団、応援団、芸術団、テコンドー関係者、報道陣など500人近い人員を韓国に派遣した。

制裁の除外措置を次々に実現

 そして北朝鮮は巧みな平和攻勢で、様々な制裁を解除させた。

カテゴリ: 政治 軍事・防衛
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執筆者プロフィール
平井久志(ひらいひさし) ジャーナリスト。1952年香川県生れ。75年早稲田大学法学部卒業、共同通信社に入社。外信部、ソウル支局長、北京特派員、編集委員兼論説委員などを経て2012年3月に定年退社。現在、共同通信客員論説委員。2002年、瀋陽事件報道で新聞協会賞受賞。同年、瀋陽事件や北朝鮮経済改革などの朝鮮問題報道でボーン・上田賞受賞。 著書に『ソウル打令―反日と嫌韓の谷間で―』『日韓子育て戦争―「虹」と「星」が架ける橋―』(共に徳間書店)、『コリア打令―あまりにダイナミックな韓国人の現住所―』(ビジネス社)、『なぜ北朝鮮は孤立するのか 金正日 破局へ向かう「先軍体制」』(新潮選書)『北朝鮮の指導体制と後継 金正日から金正恩へ』(岩波現代文庫)など。
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