日本人のフロンティア
日本人のフロンティア(13)

初等教育の伝統を世界へ――エジプトの「日本式小学校」

北岡伸一
執筆者:北岡伸一 2018年4月4日
エリア: 中東 日本
アブドゥルファッターハ・エルシーシ大統領と会談する筆者(JICA提供、以下同)

 

 2016年2月、エジプトのアブドゥルファッターハ・エルシーシ大統領が来日された。お会いすると、日本式の小学校を導入したいと言われた。「えっ? 日本の小学校では子供たちが掃除をするのですよ」と私が言うと、「それがいいんだ」と言われる。それも一挙に200校もの小学校を建てたいということだった。何か勘違いからくる過剰な期待でなければいいのだが、と思っていた。

「校長も日本人を」

 それから2年たった今年2月20日と21日、私はエジプトを訪問した。例の件が、日本式教育の普及を支援する新規円借款「エジプト・日本学校支援プログラム(エジプト・日本教育パートナーシップ)」としてまとまり、その貸付契約に調印することが、目的の1つだった。

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執筆者プロフィール
北岡伸一 東京大学名誉教授。1948年、奈良県生まれ。東京大学法学部、同大学院法学政治学研究科博士課程修了(法学博士)。立教大学教授、東京大学教授、国連代表部次席代表、国際大学学長等を経て、2015年より国際協力機構(JICA)理事長。著書に『清沢洌―日米関係への洞察』(サントリー学芸賞受賞)、『日米関係のリアリズム』(読売論壇賞受賞)、『自民党―政権党の38年』(吉野作造賞受賞)、『独立自尊―福沢諭吉の挑戦』、『国連の政治力学―日本はどこにいるのか』、『外交的思考』など。
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