医師が本音で明かす「お約束」ではない「本当のこと」

上昌広『ヤバい医学部 なぜ最強学部であり続けるのか』

執筆者:藤井健志 2020年2月2日
カテゴリ: 医療・サイエンス
エリア: アジア

〈私は、楽をして金を儲ける医師に対して、あまり良い印象をもっていませんでした。ところが、最終的に、私は医学部を受験しました。そこには、自分の適性や将来への夢のような高尚な話は一切なく、「片親で私を育ててくれた母親の期待に反したくない」という個人的、情緒的な考えに基づいて判断しました。これが、私が進路を決めるに至った本音です。……ただ、医学部進学の動機がいかなるものであったにせよ、私は医師を職業に選んで良かったと思っています。医師はやりがいのある仕事だからです〉(上昌広『ヤバい医学部 なぜ最強学部であり続けるのか』「第1章:私の医師人生 医学部を受験した動機」より)

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執筆者プロフィール
藤井健志(ふじいたけし) 東京大学教育学部卒。三和銀行(現三菱UFJ銀行)勤務を経て予備校講師に。河合塾講師を経て2003年度から代々木ゼミナール講師。担当は国語(現代文・小論文)。毎週代々木・福岡・新潟校に直接出講する他、全国の代ゼミ、代ゼミ提携塾・予備校、高校などに映像講義配信中。東日本大震災以降、「ふくしま学びのネットワーク」事務局長・福島大学特任教授前川直哉氏、「医療ガバナンス研究所」理事長上昌広氏、筑波大学体育学群准教授鍋山隆弘氏らとの「異業種コラボレーション」で福島を中心とした活動も展開している。
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