[ワシントン発]デイビッド・アクセルロッド(五四)は、鋭いながらも悲しげな目をした長身の男で、権力を追い求めるタイプではない。もっとも、その必要もない。十七年来の友人バラク・オバマの大統領職への容易ならざる挑戦を選挙参謀として成功に導き、大統領上級顧問としてホワイトハウス入りした今、アメリカ最有力者の一人になったからだ。 党派対立の政治を終わらせると宣言した大統領が、側近中の側近を権力の中心近くに据えたのは、矛盾しているようにも見える。しかし、アメリカ政治は結局、大統領の意向から逸脱することはない。
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