マイケルの死でロンドン公演は露と消えた。だが、実は日本でも東京ドーム公演に向けて水面下での動きがあった――。「遅れて悪かった。今、マイケルのサインを取ってきた。これで、ロンドンからのスタートが決まったぞ」 普段は喜怒哀楽をあまり表さないAEGライブCEO(最高経営責任者)のランディー・フィリップスが、珍しく満面の笑みで席についた。今年一月二十八日の夜、私はロサンゼルスのハイアットリージェンシーセンチュリープラザ・ホテル内のレストランの個室で、旧友である欧米音楽業界のプロモーターたちとディナーを共にしていた。
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