米日関係二〇一〇年「二つのシナリオ」

執筆者:マイケル・グリーン 2010年2月号
エリア: 北米 アジア

[ワシントン発]中国の干支によると、寅年は激情が混乱をもたらす年になりやすいという。折しも二〇一〇年は、米日安全保障条約締結からちょうど五十年。米日関係にとって要の年となるかもしれない。 政権交代によって日本に民主党政権ができてから最初の四カ月間、米日関係は順調とは言い難いものだった。果たして、今年はどうなるか。民主党が外交政策を立て直し、両国関係が改善されるにつれ、より強固な同盟関係を築くことができるのか。それとも、〇九年は、米日関係を揺るがす難題が次々と襲ってくる序章に過ぎなかった、という評価を与えられることになるのか。どちらのシナリオも十分に可能性はある。

カテゴリ: 軍事・防衛
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執筆者プロフィール
マイケル・グリーン(まいけるぐりーん) 1961年生れ。フルブライト留学生として東京大学大学院に留学。国会議員秘書や新聞記者などで5年間の滞日経験をもち、日本語に堪能。ジョンズ・ホプキンズ大学高等国際問題研究大学院(SAIS)より博士号取得。2001年、ホワイトハウスの国家安全保障会議(NSC)入りし、04年から05年まで上級アジア部長。06年初めよりCSIS日本部長とジョージタウン大学教授を兼務している。
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