「空爆」では揺るがないフセイン体制

執筆者:村上大介 2001年3月号
エリア: 中東

アラブ世界も「対イラク制裁解除」を求める可能性が高い[カイロ発]湾岸戦争による「クウェート解放」から十年にあたる二月二十六日、コリン・パウエル米国務長官は初の中東歴訪の一環としてクウェートに立ち寄り、戦争当時大統領だったジョージ・ブッシュ氏らと「解放十周年」の式典に出席した。前夜、ヨルダンからクウェート入りしたパウエル長官は、湾岸戦争を振り返り、「イラクの脅威を封じ込め続けることが最も重要なのだ。あのような悲劇(イラクによるクウェート占領)は二度と起きない。心配はいらない」と、イラク封じ込め継続への決意を示した。

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