ワシントンが望む次期首相は小泉純一郎

執筆者: 2001年4月号
エリア: 北米 アジア

「橋本の時代は終わった」との声も――[ワシントン発]きたる四月二十四日、自民党の総裁選が行なわれ、新しい日本の首相が選出される。本来、これはアメリカにとっても大きな関心事だ。アジア地域のみならず、世界の安定と経済を考えるうえで、誰が日本の指導的地位につくかは極めて重要な問題だからだ。 ワシントンは、新しい首相が日本の経済改革の行き詰まりを打破して経済を立て直し、中国や北朝鮮との関係をめぐって緊張の度を増すアジアの安全保障に関しても、日本に応分の役割を果たして欲しいと願っている。経済と安全保障の両面における米国の緊密なパートナー――これが、ブッシュ政権の望む日本像だ。

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