米国企業の女性幹部に求められる「女らしさ」

執筆者:ルイーズ・ブランソン 2002年5月号
タグ: アメリカ 日本
エリア: 北米

アメリカのフェミニズムに“第三の波”ともいうべき新たな潮流が起きつつある。「ガラスの天井」を突き破るため、ビジネスウーマンは意外な道を進もうとしている。[ワシントン発]「ハロー、私、グレタ・ヴァン・サステランです。あれからまた手術を受けたの」――アカデミー賞授賞式で、俳優ネイサン・レインがとばした“旬のジョーク”のネタは、先頃、CNNからライバル局のフォックス・ニュースへと引き抜かれた、キャスターで弁護士でもあるヴァン・サステランだった。移籍に当たって彼女が美容整形を受け、別人のごとく生まれ変わったことが物議をかもしているのだ。四十七歳の彼女が、今さらなぜ美容整形を必要としたのか。男性キャスターは中高年にさしかかっても、誰も容姿など問題にしないではないか、と。ヴァン・サステラン自身は、「ちょっとした思いつきで、特別な意味はない」と、虚しい反論をくり返すばかり。

カテゴリ: 経済・ビジネス
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