[プノンペン発]たとえカンボジア総選挙の日程を知らなくとも、暗殺や野党支持者の逮捕、デモ隊と警察の衝突などで騒然とする街を見れば、選挙が間近に迫っていることがわかる。 五月下旬、人権団体「ヒューマン・ライツ・ウォッチ」は、野党サム・レンシー党の党員がパンフレットを配布していただけで逮捕されたことを例にとりながら、フン・セン首相率いる現政権が野党側の活動家を狙い打ちにして逮捕していると非難した。「政府は野党の発言を封じようとしており、公正で自由な選挙をするつもりがあるとは考えにくい」と同団体の研究者サラ・コルムは言う。
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