アジア・コーストガード・アカデミー構想の背景

執筆者:山田吉彦 2003年11月号
エリア: アジア

海賊・テロ事件が続発するアジア海域。海の安全を守るため、各国の海上警備機関の強力な連携が求められている。 この九月、海上保安庁の大型巡視船「しきしま」は、オーストラリア沖で行なわれた「拡散安全保障イニシアティブ(PSI)」に基づく初の合同阻止訓練「パシフィック・プロテクター」に参加した。参加は、米国をはじめとする関係国からの強い要請に基づくものであった。海上保安庁が国際的な役割を果たすことへの期待が高まっているのである。 昨今、アジア地域でも各国の海上保安機関の海上警備、海難救助分野における協力関係の構築が進められている。その中心は、日本の海上保安庁である。英語でJapan Coast Guardと呼ばれる海上保安庁は、アジア海域の海上秩序維持のために積極的な活動を開始している。

カテゴリ: 軍事・防衛
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