祇園祭りで元気をもらいました

執筆者:成毛眞 2003年12月号
タグ: 日本

 春過ぎのこと、京都の悪友、徳力君が仕事帰りのエレベータ前でぽつりと、「そういえば今年の祇園祭りのお稚児さんに息子が選ばれたんや」という。ドアが閉まりそうなので慌てて、「ほいよ、見にいくね」とつい調子を合わせてしまった。悪い癖である。 このなんでも「ほいよ」と乗ってしまうのは子供のころからで、高校時代にはおだてられて「ほいよ」と生徒会長になり、制服自由化をした。本人は遊びのつもりだから、やるなら派手にと、新聞記者やカメラマンも呼んでストライキをしてみた。学校側からは制服自由化を認めると通告があったが、どうせやるならお祭りにしようと全生徒を体育館に集めて一日授業を受けなかった。

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執筆者プロフィール
成毛眞(なるけまこと) 中央大学卒業後、自動車部品メーカー、株式会社アスキーなどを経て、1986年、マイクロソフト株式会社に入社。1991年、同社代表取締役社長に就任。2000年に退社後、投資コンサルティング会社「インスパイア」を設立。2011年、書評サイト「HONZ」を開設。元早稲田大学ビジネススクール客員教授。著書に『面白い本』(岩波新書)、『ビジネスマンへの歌舞伎案内』(NHK出版)、『これが「買い」だ 私のキュレーション術』(新潮社)、『amazon 世界最先端の戦略がわかる』(ダイヤモンド社)、『金のなる人 お金をどんどん働かせ資産を増やす生き方』(ポプラ社)など多数。(写真©岡倉禎志)。
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