江沢民は「新幹線」支持派だった――。 中国の北京と上海を結ぶ高速鉄道の導入が迷走している背景には、嫌日姿勢を鮮明にしながらも新幹線の技術力は評価していた江沢民党中央軍事委主席自身の相反する感情があったようだ。 先に温家宝首相が高速鉄道技術導入では公開入札を実施すると宣言したのも、江の迷走を断ち切り、現指導部のひとり立ちをアピールする狙いがあるという。 現在、党中央指導部の新幹線支持派は、江のほか黄菊、曾培炎両副首相ら。一方、ドイツのリニアモーターカーを支持するのは温家宝首相、徐冠華科学技術相ら。
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