トルコは参考になるはず

執筆者:フォーサイト編集部2011年2月17日

 フォーサイト・フォーラムに「『中東の騒乱』に思うこと」というトピックを立ち上げました。事態は刻々と動いているため、大変に大まかなテーマ設定になっていますが、要はこの問題について「思うこと」であれば何でもOKということです。意義のある情報・意見交換の場となることに期待しております。

 刻々と動く中東情勢に合わせ、昨日深夜にも池内恵さんの緊急寄稿「中東―危機の震源を読む(70) ムバーラク最後の一日──加速するグローバル・メディア政治」をアップしました。今回のエジプト騒乱におけるムバラク政権、軍、アメリカ、メディアの動きを、深く、分かりやすく分析し、今後の影響を予測。新たにメディアが果たした役割の大きさと、それにキャッチアップできていない我が国のメディアの危うい現状についても解説します。

 本日の更新記事も中東関係、山内昌之さんの「エジプトが学ぶべきトルコの経験――公正発展党(AKP)とムスリム同胞団」です。エジプトは暫定的な軍政に移行しましたが、この先の政治体制は不透明なままです。ムスリム同胞団がどの程度の役割を果たせるかも不透明ですが、「イスラム」と「民主主義」が根付くトルコの政治を牽引するAKPは、彼らにとって参考にすべき1つのモデル・ケースのはずです。

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