クロアチア、東北金融

執筆者:フォーサイト編集部2011年4月25日

 本日の更新記事は2本。

 2003年からこれまで続いてきた大野ゆり子さんの連載「行き先のない旅」は少しお休みして、新たな連載「Nippon再生のためのサプリメント」を開始します。サプリメントとは、栄養補助食品の意味で使われる言葉です。新連載のタイトルには、薬や主食ではないけれども、歴史的な大災害に見舞われた日本の再生にとって、少しでも役に立つ情報をヨーロッパからお届けしたい、という大野さんの思いが込められています。第1回は「クロアチアで聞いた子供たちの声」。1990年代前半の内戦で国土が荒廃したクロアチア。今もその亀裂は残りますが、そこにはたくましく生きる子供たちの姿があり、それを支援する日本のNPOの存在があります。

 もう1本は、磯山友幸さんの「東北金融『打撃の現状』と『復旧策』」です。今回の大震災で、東北の金融機関は大きな打撃を受けました。最大手の七十七銀行が公的資金の申請を検討すると表明したことで、金融不安が連鎖的に広がる事態はとりあえず回避できていますが、貸出先企業の被害実態の把握が容易に進まないこともあり、前途は多難です。

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