ビンラディンの死

執筆者:フォーサイト編集部2011年5月13日

 本日の更新記事は2本。「専門家の部屋」の新エントリも含めると3本のビンラディン関連記事となりますが、それぞれ別の視点からこの事件を見ています。

 「インテリジェンス・ナウ ビンラディンを追い詰めた5年間の『キャノンボール作戦』」(春名幹男さん):アメリカがブッシュ政権時の2006年に開始した対アルカイダ秘密工作「キャノンボール作戦」。パキスタン国内に1000人前後の工作員、特殊部隊員を配備したこの作戦は、パキスタン政府からの強い反発を生んでいました。


 「クオ・ヴァディス きみはどこへいくのか? 世界一の大捕り物」(徳岡孝夫さん):「荒野の決闘」で米国はビンラディン殺害に成功しましたが、これは「終わりなきジハード(聖戦)」の発端になるのか。それとも中東民主化の波の中でビンラディンの思想は消えていくのでしょうか。


 「専門家の部屋」では、「アメリカ」に「ビンラディンの死と米大統領選挙の行方」の新エントリ。ビンラディンの死はアフガニスタンからの米軍撤退を容易にし、オバマ再選にはプラスとなります。事前の作戦成功確率予想は55%。失敗すれば1979年のイラン大使館救出作戦に失敗し再選できなかったカーター大統領の轍を踏む可能性もあったわけで、作戦を成功に導いたオバマ大統領の決断は賞賛されるべきものです

 

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