「古代の暗君」と歴史の裁き

執筆者:フォーサイト編集部2011年7月5日

 松本龍復興相が辞任しました。あれだけ非常識な物言いをした以上、辞任は当然ですが、菅政権の迷走ぶりには本当に脱力してしまいます。この問題に関しては、フォーサイト・フォーラムのトピック「『ポスト菅』の政治の行方」に、すでにnekosukiさん、K. S.さんからご意見をいただいています。

 本日の更新記事は、関裕二さんの「国際人のための日本古代史(17)『暗君』と歴史の裁き」です。政治家は「歴史に判断を委ねたい」と言うことがありますが、時代を経るに従って人物の評価は変わっていきます。今回は中大兄皇子にスポットを当てます。

 「専門家の部屋」では、2本の新エントリ。

 「『チャベス後』が語られ始めたベネズエラ情勢の急転」(中南米):ベネズエラで反米左派政権を率いてきたチャベス大統領の病状は、予想よりも深刻なようです。すでに、「チャベス後」を見据えた論調も目立ち始めました。

 「共和党内の『内向き志向』が鮮明に」(アメリカ):「米国は対外的に積極的役割を担うべきか」という質問に対し、保守系共和党有権者で「担うべき」と答えたのはわずか39%。2004年の調査と比べると19ポイントも下落しており、「内向き志向」が鮮明になっています。

 

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