「ドジョウ・バブル」の行方

執筆者:フォーサイト編集部2011年9月8日

 本日の更新記事は、出井康博さんの「『ドジョウ・バブル』はいつ弾けるのか」です。上々の人気でスタートした野田政権ですが、野田首相について国民が知る情報は限られたものです。2006年の偽メール事件の際、野田氏は国会対策委員長、藤村修官房長官は国対委員長代理。このコンビは怪しげな情報の真贋を見極められませんでした。野田氏の足跡を検証すると「重厚」「安定感」という評価にも疑問符が付きます。

 「専門家の部屋」では、3本の新エントリ。

 「シリアを締め上げる欧米の経済制裁」(中東):9月2日、欧州連合はシリア産原油の輸入禁止など経済制裁の強化を発表。シリア産原油・石油製品の約95%は欧州向けで、石油収入はシリアの歳入の25%を占めていることから、制裁の効果が期待されています。

 「新CIA長官が就任演説で『独立した分析』が重要と強調した理由」(インテリジェンス):前アフガニスタン駐留司令官のペトレアス氏が、CIAの第20代長官に就任しましたが、新長官はCIA分析部門との内部対立に苦しむという観測が早くも出ています。

 「米国は台湾にF16を売らない」(中国):台湾が渇望していた戦闘機F16のアップグレード版であるC/D機を、米国は売らない姿勢。裏には中国からの圧力があり、これによって台湾海峡の軍事バランスが崩壊することになります。

 

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