新「鉄の女」メルケル、「専門家の部屋」4本

執筆者:フォーサイト編集部2012年1月3日

 新年あけましておめでとうございます。台湾、フランス、ロシア、アメリカ、ベネズエラ、韓国など、多くの国で大統領選(台湾は総統選)が行なわれる「激動の年」が幕を開けました。日本でも解散総選挙の可能性が相当あります。本年も内外の政治・経済情勢を中心に、価値ある情報をお届けしたいと考えておりますので、何卒よろしくお願い申し上げます。

 本年最初の更新記事は、佐藤伸行さんの「欧州の女帝・メルケルの正体」です。東ドイツ出身ながら猛スピードで首相に上り詰め、今や与党・キリスト教民主同盟でも敵なし、欧州の命運を握る立場にあるメルケル女史。これまでの経歴をたどるとともに、彼女が目指す政治の本質に迫ります。

 「専門家の部屋」では、4本の新エントリ。

 「『2011』という年の世界史的意味」(中東、池内恵さん):日本では「アラブの春」後のアラブ諸国の状況に関して懐疑的な声が聞かれますが、その判断は早計です。革命、民主化には極めて長い時間がかかります。その変化を見届けていく精神的・知的膂力が必要です。

 「女性がプーチンを追い詰める」(ロシア、名越健郎さん):プーチンの恩人の娘であるテレビ・キャスター、元ボリショイ劇場のプリマ・バレリーナ、ロシア生まれの米国人女性記者……。反プーチン運動の中で、女性の存在感が目立っています。

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