ドラクマの復活、「専門家の部屋」3本

執筆者:フォーサイト編集部2012年1月10日

 フォーサイト・フォーラムの新トピック「東京電力の料金値上げについて、皆さんはどう思われますか?」。これまでは「けしからん」という声が大半でしたが、ちょっと別の視点からのご意見が相次いでいます。「日本は法治国家なのか?」と題して、東電の値上げ申請が「わが国の法令との関係では誤った行動ではないように思えます」とし、「法令に
悪い点があれば法令の改正を通じて改めていくのが原則」と主張するのはAXさん。YUSAI23さんは、東電の事故への責任について「全従業員が等しく経済的な責任を負わされる」ことへの疑問を呈しています。「今回の東電の電気料金の値上げ要請の奇怪さ」を、原発ビジネスの前堤が崩壊したことによる混乱の一部と指摘し、「基本的には原発はすべて現在の電力会社から切り離し、原子力発電機構にまとめて何年後かの解散を目安にまとめるしかない」というのはyassan2287さん。最終的には行政ウォッチングの部屋の運営者である原英史さんの投稿コメント「根本課題は電力制度改革」にあるように、制度改革をどうするのか、という課題に行き着くことになります。

 本日の更新記事は、田中直毅さんの「経済の頭で考えたこと(44)『ドラクマ復活』とユーロの安定」です。ユーロ危機の発端となったギリシャの国債は、たとえばスペイン国債と比べても市場での信用度は桁違いに低いまま。ユーロを安定させるためには、ギリシャをユーロ圏から退場させる必要があります。

記事全文を印刷するには、会員登録が必要になります。