天皇と武家、官報複合体

執筆者:フォーサイト編集部2012年3月5日

 本日の更新記事は2本。

 「国際人のための日本古代史(24)『天皇のブランド』を借りた武家の台頭」(関裕二さん):源氏や平氏は平安時代以降に臣籍降下しましたが、歴史をさかのぼれば、古墳時代にも天皇の末裔が地方にくだったことがありました。地方では王家の末裔は歓迎されることが多く、源氏や平氏もそのような風土の中、力を蓄えて行きました。

 「【ブックハンティング】調査報道へのこだわりから見えてくるジャーナリズムの未来」(渡辺靖さん):日本経済新聞出身のジャーナリスト・牧野洋さんの著書『官報複合体』を慶應大学の渡辺靖教授が評します。現在の日本のジャーナリズムの問題点、ジャーナリズムの未来を考える上で、非常に示唆に富む好著です。

 「専門家の部屋」では、「中国」に「中国の島嶼命名は魚の名前ばかり」(野嶋剛さん)の新エントリ。日本政府が各地の島嶼の名称を付けたことに対抗して、中国も尖閣諸島付近の島々の名称を決定しましたが、71の島々の名称のうち3分の1くらいは魚の名前。水産資源獲得のために領有権を訴えたいということなのでしょうか。

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