ボランティアは足りているか?

執筆者:フォーサイト編集部2012年3月19日

 本日の更新記事は、出井康博さんの「まだまだボランティアは必要だ」。昨年8月の記事「まだまだボランティアが足りない」の続編です。被災3県のボランティアは昨年5月の約17万人をピークに減少が始まり、今年1月には1万2000人程度にまで落ち込みました。がれき撤去は終わりましたが、これから重要なのは被災者への「寄り添い」や「自立支援」。岩手県陸前高田でボランティアを続ける男性は、「ボランティアの力は今も必要。観光でもいい。今からでも遅くないので、とにかく一度、現場を見てください」と話しています。

 「専門家の部屋」では、2本の新エントリ。

 「紛糾するフィリピンの駐中国大使問題」(東南アジア、樋泉克夫さん):フィリピン国会は、アキノ大統領が駐中国大使に指名した李永年氏を「能力不足」として拒否。李氏はもともと中国国民党(台湾)フィリピン総支部党員で、駐台湾大使を務めたこともあるフィリピン華人です。

 「インド連立与党の行く手にまた『政治』の嵐~『タミル人問題』『国鉄運賃』が新たな火種に」(インド、山田剛さん):連立を組む少数政党に振り回される与党国民会議派。政治が経済の邪魔をする形です。

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