3月25日、金正日総書記の中央追悼大会に出席した金正恩氏 (C)AFP=時事
3月25日、金正日総書記の中央追悼大会に出席した金正恩氏 (C)AFP=時事

 金正日(キム・ジョンイル)総書記が昨年12月に死亡し3月25日で100日が経過したが、金正恩(キム・ジョンウン)後継体制にとってこの4月をどう乗り越えるかが重要な岐路になりそうだ。2月29日の米朝合意をわずか半月で覆すような「光明星3号」打ち上げ発表は大きな衝撃を与えたが、金正恩後継体制の意図はどこにあるのか。  北朝鮮の朝鮮宇宙空間技術委員会は3月16日、地球観測衛星「光明星3号」を4月12日から16日の間にロケット「銀河3号」で打ち上げると発表した。続いて最高人民会議常任委員会は3月22日付で、第12期第5回最高人民会議を4月13日に招集すると決定し、3月24日に発表した。さらに、朝鮮労働党代表者会準備委員会は4月2日、第4回党代表者会を同11日に開催すると発表した。  4月11日の第4回党代表者会では、後継者の金正恩氏を党総書記に推戴する見通しだ。同13日に最高人民会議を開催、ここでは金正恩氏が国防委員長に就任するかどうかが焦点だ。金正恩氏が正式に「最高指導者」の地位に就任するのは間違いない。同15日に金日成(キム・イルソン)主席誕生100周年を迎え、同25日には朝鮮人民軍創建80周年を迎え大規模軍事パレードを行ない、これを金正恩氏が閲兵するであろう。「光明星3号」は天気さえよければ4月12日にも打ち上げられるだろう。4月11日には北朝鮮情勢にも大きな影響を与える韓国の総選挙も実施され、まさに北朝鮮は激動の4月を迎えた。

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