【ピックアップ/原発事故】

執筆者:フォーサイト編集部2012年4月12日

東京電力福島第一原子力発電所の事故に関連して、フォーサイトがこれまで報じた記事をご紹介します。

「想定津波」の数値を改竄した「大飯原発ストレステスト」の嘘八百(2月14日)
http://www.fsight.jp/article/11203
経済産業省の原子力安全・保安院が再稼働にゴーサインを出そうとしている関西電力・大飯原発3、4号機について、安全性の根拠とされる「ストレステスト」の中身に、数値の改竄と偽造という重大な疑惑がみつかった。津波への安全性が最大の焦点であるストレステストで、全ての推定や計算の基準になる数字、設計段階で想定していた最大の津波高さを1.86メートルから2.85メートルへと、関電は1メートルも水増し・改竄していたのだ。

 


安易な原発再稼働で「10年以内に再び過酷事故」という原子力委試算(1月24日)
http://www.fsight.jp/article/11147
このまま日本で原発を再稼働させたら、今後10年以内に、東京電力福島第一原子力発電所と同じような事故がまた起こる――。
原子力推進政策の総元締めともいえる政府の原子力委員会(近藤駿介委員長)の小委員会が、日本の原発が過酷事故を起こす「事故発生頻度」を試算したところ、抜本的な安全強化策を施さないまま、原発を安易に再稼働させると、最悪の場合、日本にある原発のどれかが、10年以内に放射性物質を大量に飛散させる過酷事故を起こすという、衝撃的な結果が出た。

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