薄熙来の失脚の引き金となった重慶事件。特に、王立軍が公安局長を外され、米総領事館に駆け込み、その背後には薄熙来とその妻・谷開来の腐敗などについて、多くの情報を先んじて報じてきたウエブサイト「博訊」(http://news.boxun.com/)が、激しいハッカー攻撃にあって、閉鎖の危機を迎えているという。

博訊サイドでは、中国の安全部門の指示を受けたハッカーグループによる意図的な攻撃に間違いないと訴えている。

博訊は、米国に本拠を置くニュースサイトで、2000年に中国の民主化を求める理念を掲げてスタートした。海外の中国関連のニュースを流すサイトのなかでは最も活発なものの一つ。

博訊は、もともとname.comというドメインに入っていたが、ドメイン会社の方に「博訊」を置いておけば、ドメインの運営が維持できないようなハッカー攻撃を仕掛ける、という脅迫のメールが届いたほか、博訊に対して様々なハッカー攻撃がすでに始まっているという。先週、博訊が、enom.comという別のドメインに移転したあとも攻撃は続き、enom.com側から早急にウエブサイトをほかに移すよう求められているという。

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