ギリシャは選挙後の連立協議が暗礁に乗り上げ、来月17日の再選挙が決まりました。今のところ緊縮財政反対派が優勢と見られ、ギリシャのユーロ離脱が現実味を帯びてきました。今後のギリシャ情勢を見る上で、参考になる過去記事をいくつかご紹介します。


 「経済の頭で考えたこと(44)『ドラクマ復活』とユーロの安定」(2012年1月10日、田中直毅さん):今から半年ほど前、今年年初の記事。「ドラクマ復活」とは「ユーロからのギリシャ追放」と同義です。昨年末段階で、すでにギリシャ国債は、スペイン国債と比べても、投資家にとって商品とは見なされていない状況でした。この記事では、ギリシャのユーロ脱退を前提に、ギリシャ経済の行く末を具体的に見通しています。


 「クオ・ヴァディス きみはどこへいくのか?国が消える」(2011年1月14日、徳岡孝夫さん):こちらは1年半前の記事。徳岡さんはギリシャの情勢について、「石にかじりついても2009年に国家予算の15.4%だった財政赤字を、2014年末までに3%以下にしなければならない。しかし、首切り反対と賃上げを求める公務員が連日のようにストを繰り返している国で、そんな芸当が出来るだろうか」と疑問を呈し、翻って「日本は大丈夫か?」と記事を結びます。

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