欧州6月危機、「専門家の部屋」5本

執筆者:フォーサイト編集部2012年5月25日

 本日の更新記事は、青柳尚志さんの「堕ちゆく世界の迷走(21)迫りくる『6月危機』の足音」です。欧州危機の元凶・ギリシャでは、すでに多くの預金が銀行から流出しパニック寸前ですが、問題はこれが他の国へ飛び火するかどうか。不動産バブルを抱えるスペインも、取り付け騒ぎがいつ起きてもおかしくない状況。欧州の金融不安は、円高となって日本を直撃します。6月17日のギリシャ再選挙の行方は。

 「専門家の部屋」では、5本の新エントリ。セルビア関連は国末さんと佐藤さんの2本立てです。


 「中東・湾岸市場への参入に意欲を燃やす韓国」(中東、畑中美樹さん):UAE、イラク、サウジアラビア……。官民一体で中東・湾岸地域への参入を図る韓国の最新の動き。


 「ポピュリスト? 改心者? セルビア新大統領の不透明感」(ヨーロッパ、国末憲人さん):同じ顔合わせで3度目の対決となったセルビア大統領選は、事前の予想を覆してニコリッチ氏が勝利。国末さんは4年前の前回選挙時、敗者となった同氏にインタビューしていました。

 「セルビア新大統領は『戦犯』の元腹心」(ヨーロッパ、佐藤伸行さん):新大統領は、現在旧ユーゴ戦犯法廷で裁かれているセルビア急進党元指導者・シェシェリ氏の腹心だった人物。経済状況が「警報レベル」にまで悪化する中、セルビアは再び不安定な時代を迎えるのでしょうか。

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