民主党の菅直人前代表が、旧社会党出身の横路孝弘前副代表、保守系の鳩山由紀夫元代表との接近を強めている。横路、鳩山両氏は国連待機部隊構想をめぐって小沢一郎前代表代行との連携に動いていたが、岡田克也代表の再選をいち早く支持した菅氏は、「ポスト岡田」に向けて動き出したという。 菅氏を支持するグループは八月末、横路氏を支持するグループと初の合同勉強会を開き、外交・安全保障問題を中心に定期会合を開いていくことで一致した。市民運動家出身の菅氏率いる菅グループと、旧社会党の流れをくむ横路グループとは、元来、近親憎悪の関係にあったが、近い将来の「合併」の可能性も浮上している。 菅グループは九月下旬、毛色のまったく違う鳩山グループとの初の合同勉強会も開いた。菅、鳩山両氏は六年半前の民主党結党以来、岡田氏が代表に就任するまで交互に代表を務めて「鳩菅時代」を築いたが、犬猿の仲とされてきた。それだけに両氏の支持グループが合同勉強会を開くことは「和解への第一歩」とも言われている。 菅氏側近によると「菅氏の狙いは三グループの連携により党内最大勢力として影響力を維持することにある」という。

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