参院選の自民党大勝を受けて、民主党、みんなの党、日本維新の会の3党内で野党再編に向けた動きが活発化している。その背景には、憲法改正を目指す安倍政権がこの新党を補完勢力化して、衆参両院で改憲に必要な3分の2の勢力を確保したいという思惑も見え隠れしている。単なる野党の分裂、合流、組合せの変更にとどまらず、国家としての重大な針路を左右する動きに発展する可能性もあり、目が離せない。

 

野党3幹事長会合

 野党再編に向けた具体的な動きとして、もっとも注目されたのは参院選投開票日の7月21日に行なわれた民主党の細野豪志幹事長(7月26日辞任)、みんなの党の江田憲司幹事長、日本維新の会の松野頼久国会議員団幹事長による3者会合である。

 この会合はすぐにマスコミに嗅ぎ付けられ、「3幹事長が勉強会を発足させることで一致した」と報じられた。この報道に対しては、江田氏が「勉強会を立ち上げて、という話を話し合った事実もないし、立ち上げることを決めたという事実もない」と真っ向から否定。また、松野氏や細野氏も周辺に「そんなことは話し合ってない」と話した。複数の関係者によると、3氏が言っているとおり、この会合で「勉強会」という単語が出たことはなかったようだ。

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