米国のイランへの敵対姿勢は、ブッシュ米大統領やライス国務長官の個人的な恨みによるもの――そんな情報を流布すべく、イランが宣伝工作を展開しているとの説が出ている。 ウィーンの国連外交筋によれば、イランの一部外交官らは他国の外交官に、ブッシュ大統領がイラン敵視政策を続けるのは、テキサスでビジネスをしていた時、イラン人実業家との取引で大損をさせられたからだと触れ回っているという。 ライス国務長官については、「デンバー大で学んでいた時、イラン人のボーイフレンドに振られたことが心の傷となってイラン嫌いになった」と、イランの女性国会議員らが欧州のマスコミに盛んに話している。 米国務省筋は、「イランの外交官の中には情報機関の息のかかった者がいる」と指摘。ウィーンの国連関係者は、「イランはブッシュ大統領らの“個人的動機”をあげつらっているくせに、国際原子力機関(IAEA)のエルバラダイ事務局長の妻がイラン人であることを理由に、IAEAはイランに厳しい対応をすまいと楽観している」と皮肉る。

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