イラク駐留米軍当局は、フセイン政権崩壊後に逮捕あるいは投獄したイラク人科学者を近く釈放する方針といわれる。 近く釈放が見込まれるのは、「ミスター細菌」の異名を持つ生物兵器研究者のレハブ・タハ氏ら三、四名。タハ氏は、シリアに逃亡した「イラク核兵器計画の父」ジャファル・ジア氏と近く、イスラム原理主義過激派が以前から、大量破壊兵器入手のため接触を図ろうとしていた人物とされている。 米軍当局筋によれば釈放の対象は、「大量破壊兵器製造計画に関与した疑いの晴れた人物」だが、タハ氏は該当しないとの見方が有力。このため、「釈放されたタハ氏に近づこうとする過激派を一網打尽にするのが本当の狙いだろう」と推測されている。ザルカウィは大量破壊兵器の入手を熱望していて、タハ氏に必ず接触を図るというのが米軍の読みだという。

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