「大震災から2年半」と「緊張続くシリア問題」

執筆者:フォーサイト編集部2013年9月11日

本日の更新記事は、吉野源太郎さんの「『東京五輪決定』の背後であがる『フクシマ』の悲痛な叫び」です。今日9月11日は、東日本大震災からちょうど2年半。が、いまだに多くの被災者が仮設住宅での生活を余儀なくされるなか、世間は東京五輪で過熱気味。とりわけ、IOC総会での最終プレゼンで出た安倍首相の発言に「フクシマ」の人々は胸を痛めています。無料公開中です。

「専門家の部屋」では、3本の新エントリがあります。

まず「中国」では、「台湾『総統vs.立法院長』の政争が突如火ぶた」(野嶋剛さん):司法スキャンダルを機に、馬総統が党内最大のライバル・王立法院長に宣戦布告。台湾で久しぶりに大型の政争勃発です。

そして「中東」には、急展開となっているシリア問題で以下の2本。

ラブロフ提案は米ロによる『シリア内戦国際管理』につながるか──シリア問題への熟考(3)」(池内恵さん):シリアの化学兵器を国際管理下に置こうというロシア・ラブロフ外相の提案は、得意の時間稼ぎ戦略にも見えますが、オバマ大統領は好意的に反応しており、状況打開の「出口」となる可能性もあります。

『化学兵器管理』を一致点とする大国間の取引──シリア問題への熟考(4)」(池内恵さん):「ラブロフ提案」が米露両首脳の間で話し合われたものであることを、オバマ大統領は認めました。この案に中国も賛意を表明。国連安保理での動きも期待されます。

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