米国政府が1月21日、米・アフリカ首脳会議(U.S.-Africa Leaders Summit)を今年8月5、6日にワシントンで開催すると発表した。ホワイトハウスによると、アフリカ大陸の47カ国の首脳を招待するという。アフリカの首脳を一堂に集める会議を米政府が主催するのは初めてのことだ。

 

 アフリカの首脳をまとめて招待する会議を世界で最初に発案し、実行に移したのは日本政府だった。1993年から5年に1度のペースで開催している「アフリカ開発会議(TICAD)」で、これまでに計5回が東京と横浜で開催された。中国政府は2000年から3年に1度のペースで「中国・アフリカ協力フォーラム(FOCAC)」を主催しており、中国国内とアフリカ大陸内で交互に開催している。この他に、あまり知られていないだろうが、イラン政府が2010年9月にテヘランで開催した「イラン・アフリカ共同思想会議」などというアフリカの首脳を集めた会議もある。

 

 21年前に日本政府が初めてTICADを開催した時、欧米のドナー国や国際機関の間には「アフリカは成長できない」というアフロ・ペシミズムが広がり始めていた。そうした状況下でTICADという斬新な国際会議を企画した日本外交は「アフリカに世界の目を向けさせた」と称賛された。

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