今年1月、全米初の娯楽用マリファナ店頭販売のニュースは米国でも大いに注目を集めた (C)EPA=時事
今年1月、全米初の娯楽用マリファナ店頭販売のニュースは米国でも大いに注目を集めた (C)EPA=時事

 日本では目下、人気ミュージシャン「CHAGE and ASKA」のASKA(56)が覚醒剤所持容疑で逮捕されたことで、薬物への関心が高まっているようです。これまでも芸能人などの薬物使用問題は度々クローズアップされてきましたが、米国では最近、別な視点でドラッグに対する関心が高まっています。それは「マリファナ(大麻)合法化」の動きです。

 今年のコロラド大学ボルダー校における州外からの入学志願者数が、昨年に比べて43%も増加した、というニュースが流れました。大学側は、「その原因は不明」としか言いませんが、多くの米国人は、娯楽用マリファナの合法化による効果と考えています。ただし、ほとんどの志願者は18-19歳ですから、21歳になるまでは、合法的にマリファナを購入することはできません。

 現在、米国の21州とコロンビア特別区(ワシントンD.C.)では、医療用のマリファナが合法化されています。医療用マリファナは、がんによる痛みや食欲低下、がんの治療による吐き気などの副作用、HIVやエイズのさまざまな症状の緩和以外にも、腰痛や慢性の痛みの緩和などにも処方されています。

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