いっしょに「がんばりましょう」

執筆者:髙本眞一2014年12月27日

「どういう病院が良い病院か?」、「どのようにすれば良い医師に巡り合えるのか?」といった質問を受けることがよくあります。明確に答えられればいいのですが、残念ながら医療の世界にいる私にもわかりません。

 多少、参考らしいことを言うならば、やはり口コミでしょうか。その病院に入院したり、受診した経験のある方に、満足できたか、どこが不満だったか、スタッフが親切だったかなどを聞いて情報収集することは有効でしょう。

 ただ、患者さんと病院や医師にも相性というものがあるので、最終的には、情報を絞り込んだ後、自分自身で実際に外来受診をし、患者さんの立場に立った医療が展開されているか、自分の治療を任せられるか否かを判断するしかありません。

 患者さんは、初めての病院に来院するとき、緊張するだろうと思います。なんと言っても、患者さんは体調不良で病名もわからず、不安なわけです。そんな精神状態で、初めての病院では、しかも、医師とも初対面ですから、そうとうな緊張感につつまれているのは想像に難くありません。

 だから、医師は、患者さんが誰であっても、ともかくは、あたたかく受け入れようとしなければならないと思っています。「治してやる」といった上から目線はもってのほか、病と闘う同じ仲間として受け入れられれば、患者さんはすごく安心するでしょう。

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