米大手軍需企業であるレイセオン社が、インド陸軍が保有するT72型戦車やBMP装甲車など、旧ソ連やロシア製の旧式兵器の更新近代化作業受注に興味を示している。その背景には、インド軍幹部がソ連時代から使い続けている兵器の信頼性に疑問を持っていることがある。 兵器の近代化をすれば自ずとその兵器の性能や問題点も明らかになるが、いまのところロシアからの抗議はないという。 レイセオン社は、インド海軍が保有するソ連製の古い艦船でも近代的なネットワーク型の作戦行動ができるようにするアップグレードを呈示しているとされ、すでにインド海軍と「詰めの協議」を行なったという。 インド軍の兵器の約七五%はソ連およびロシア製で、過去にはイスラエルの会社が近代化を請け負ったことがあるが、米企業が商談をするのは初めて。レイセオン・アジアのドラン社長は「我々はアメリカの旧式戦車や装甲車を近代化した実績がある。ソ連時代の戦車にもノウハウは応用できる」と語った。

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