スリランカのラジャパクサ大統領が、イランのアフマディネジャード大統領に、空軍補強のための緊急低利融資を依頼。イラン側が十九億ドルの融資に同意した模様だ。スリランカからの依頼を仲介したのはイスラム教徒のマレーシア人で、北朝鮮などに核技術を広めていたパキスタンの“核兵器の父”カーンと親しい人物。ラジャパクサ大統領が十一月二十六日から二十八日までテヘランを訪問して最終合意に達したという。 スリランカ空軍は、アヌラダプラ空軍基地が反政府武装勢力「タミル・イーラム解放の虎(LTTE)」の攻撃を受けて練習機や電子偵察機などを失ったため、補充の必要に迫られている。 スリランカ側はまた、低価格で石油や天然ガスを供与するようイランに求めた。スリランカ外相の声明によると、およそ七億ドルにのぼるとみられる石油の代金について、イランは無利子扱いすることを約束したという。 イランの手がシリアにも差し伸べられているのは周知の事実。イスラエル軍関係者によると、シリアの要請を受け、同国首都ダマスカス周辺にイランが防空システムを配備中だという。 九月のイスラエルによるシリアの核関連施設爆撃を受け、アサド・シリア大統領が直接、イラン首脳に対しダマスカスの防空支援を訴えた結果だ。

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