1日6時間以上座り続けると早死にする、という研究報告も……(新潮社刊)
※写真をクリックすると新潮社HPに飛びます。

 健康ブームの米国では、健康やダイエットに関するたくさんの本が出版されています。その中で極めて大きな注目を浴び、高い評価を受けている『EAT MOVE SLEEP』の日本語版『座らない!』(新潮社刊)が、このたび出版されました。この本は、健康的なライフスタイルを送るためのアイデアだけではなく、人生を勝利へと導く秘訣が込められています。私は1人の医師、研究者として、この『座らない!』を多くの方に読んでいただきたい、そのアイデアを実践していただきたいと思います。

 

難病罹患の経験から

 著者のトム・ラス氏は、『ニューヨーク・タイムズ』や『ウォール・ストリート・ジャーナル』のベストセラー番付にこれまで6冊もランキングされたことがある国際的ベストセラー作家です。

 ラス氏は、体の1カ所以上に腫瘍が発症するフォン・ヒッペル・リンドウ病(VHL病)と呼ばれる遺伝子疾患に罹患しています。16歳のときに視力の異常を感じて母親と一緒に眼科に受診し、VHL病による網膜の腫瘍を宣告されました。残りの人生に不安を感じる中、VHL病は、網膜以外にも腫瘍が発症する可能性があることを知りました。そして、視力は回復しないものの、長く生きるために何をすれば良いのか徹底的に学んだといいます。

記事全文を印刷するには、会員登録が必要になります。