朝鮮労働党中央委員会政治局は10月30日、党大会を来年5月初めに開催することを決定した。朝鮮労働党が党大会を開催するのは1980年に第6回党大会を開催して以来、36年ぶりである。金正恩(キム・ジョンウン)第1書記の父・金正日(キム・ジョンイル)総書記は1994年7月に金日成(キム・イルソン)主席が死亡したことで公式に金正日時代をスタートさせたが、2011年12月に死亡するまで遂に党大会を開催できなかった。
 来年5月の第7回党大会は、金正恩体制を再整備し、再スタートさせる区切りになるとみられる。金正恩第1書記は現時点でなぜ第7回党大会の開催を決定し、ここで何をしようとしているのか論考してみようとしていると、最後のパルチザン世代といわれてきた李乙雪(リ・ウルソル)元帥が11月7日に死亡した。そして同8日に発表された国家葬儀委員会の名簿に金正恩第1書記の側近だった崔龍海(チェ・リョンヘ)党書記など何人かの幹部の名前がなく、崔龍海党書記が党書記や党政治局員から解任された可能性が高くなった。
 第7回党大会開催の意味については、改めて論じることにし、本稿では当面の課題である崔龍海党書記の解任、失脚について考えてみたい。

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