3月26日に西部ワシントン州、アラスカ州、ハワイ州の3州で民主党の党員集会が行われ、バーニー・サンダース上院議員(無所属、バーモント州選出)が3連勝を収め、民主党大統領候補指名獲得争いで優位な立場にあるヒラリー・クリントン前国務長官に食い下がろうとしている。民主党大統領候補指名獲得争いの「幕開け」となった2月1日のアイオワ州党員集会から約2カ月が経過しようとしており、今回の3州での党員集会は3月中の最後の争いであった。

 

クリントン氏の「圧倒的優位」

 民主党の指名獲得争いは既に30州以上で予備選挙や党員集会が終わり、残りは19州となり、6割以上の州での争いが終了したことになる。今回の3州を含めた現時点でのクリントン、サンダース両氏の獲得代議員数は、非誓約代議員である「特別代議員(スーパーデレゲイツ)」も含めてクリントン氏1712名に対し、サンダース氏1004名となっており、クリントン氏が700名以上の大差をつけて圧倒的優位を維持しており、指名獲得に必要な全代議員の過半数2383人まであと671名に迫っている(『The New York Times』の公式サイト「2016 Delegate Count and Primary Results」参照)。

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