3.ジョン・ケリー国土安全保障長官(66)

 米国内のテロ対策や不法移民対策、国境管理などを担当する。中南米地域と西インド諸島を担当地域としている米南方軍(SOUTHCOM)司令官を務めていた元海兵隊大将。米国内への不法移民流入を阻止するため、メキシコとの国境警備を厳しくする必要性を以前から主張している人物である。

 

 トランプ政権では、前出のジェイムズ・マティス国防長官やマイケル・フリン大統領補佐官、そしてケリー氏など、退役軍人が多く起用されているのも特徴の1つ。

 トランプ政権の閣僚指名承認プロセスは、野党民主党の反発や抵抗もあり、ジョージ・W.ブッシュ政権やオバマ政権と比較すると遅れているが、ケリー氏はマティス国防長官とともに、トランプ大統領が就任した1月20日に上院本会議で指名が承認されている。

 ちなみに、息子はアフガニスタン戦争で犠牲になっている。1950年5月11日生。

 

4.ラインス・プリーバス大統領首席補佐官(44)

 共和党全国委員会(RNC)委員長から、ホワイトハウスの政権運営、政策立案の要となる大統領首席補佐官に起用された。大統領選挙キャンペーン終盤の2016年10月7日、11年前の2005年のトランプ氏の女性に対する猥褻な発言を録画したビデオの存在が明らかになった際、共和党内や共和党を支持する政治資金調達者から、集まった政治資金はトランプ支援のためではなく、共和党の連邦議員選挙支援に回すべきとの議論が浮上した。しかし、プリーバスは断固としてトランプ支持を継続した。

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