秋篠宮親子のハンガリー訪問から見た日本

執筆者:医療ガバナンス学会2017年9月8日
現地のメディアでは大々的に報道された

 

【筆者:吉田いづみ・Semmelweis(センメルワイス)大学医学部生】

 私はハンガリーで医学を学ぶ 。8月18~23日、秋篠宮親子がハンガリーを訪れ、数多くのニュースで取り上げられた。

筆者の吉田さん。1994年生まれ、千葉県出身。2013年にハンガリーへ渡り、1年間Pre-medical schoolを経て、現大学に。

 秋篠宮親子はハンガリーの南部にあるブカツという街を訪れ、農場の視察をされた。その中でも、秋篠宮さまが鶏や豚などの家畜の研究をされていることもあり、マンガリッツァ豚を見学されたようだ。マンガリッツァ豚とは、200年ほど前にハンガリーで生まれ、巻き毛で覆われているのが特徴であり、「食べられる国宝」として有名だ。 ハンガリーでは高級食材であるものの、健康食として一般の人にも親しまれている食材である。

 元々、ハンガリーを含む東欧では農業が盛んである。これは内陸国の多い東欧諸国には海路がないため、工業が盛んな西欧に反して農業に専念したと言われている。そして農産と畜産を組み合わせた農耕により文明の発達がもたらされた。

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