中央はトム・ワトソンで、優勝したモンティはすぐ左上(大会HPより)

 

「成田ゴルフ倶楽部」(千葉県)が舞台となった「JAL選手権」は、米シニアのチャンピオンズツアーが日本で初開催された新規大会として内外から大きな注目を集め、コリン・モンゴメリーの優勝で幕を閉じた。

 昔からのゴルフファンなら、“モンティ”のこれまでの歩みを、ある程度はご存じだと思う。若かりしころの彼は、よく顔を真っ赤にして怒っていた。だから米国のゴルフファンの間では“赤鬼”などと陰口を叩かれること、しばしばだった。

 そんなモンティが54歳にして初めて足を踏み入れた日本の土の上で、優勝トロフィーを掲げ、弾けるような笑顔を見せた。その姿を眺めながら、ゴルフの世界っていいものだなあと感じた人は、きっと多かったはずだ。

野次の標的に

 スコットランド出身のモンティは、欧州ツアーで通算31勝を挙げた実力者。同ツアーで賞金王に8度も輝いた史上最高記録の持ち主でもある。母国では、まさにゴルフの神様と崇められるスーパースターだった。

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