ジョン・ハンツマン Jr.駐ロ大使

執筆者:足立正彦2017年10月5日
 

30. ジョン・ハンツマン Jr.駐ロシア大使(57)

 有力シンクタンクである「アトランティック・カウンシル」(大西洋評議会)の会長を2014年から務めていたが、ドナルド・トランプ大統領により次期駐ロシア米国大使に指名され、上院外交委員会での指名承認公聴会での承認を経て、9月28日に上院本会議で同指名が正式に承認。10月3日にウラジミール・プーチン大統領に対して信任状を奉呈し、駐ロシア米国大使として正式就任した(駐ロシア米国大使館の公式サイト参照)。

熱心なモルモン教徒でもある(在ロ米大使館HPより、以下同)

 ロシアは、ウクライナの親ロシア派の分離主義者を支援するとともに、シリア情勢にもアサド体制を支えつつ関与し、最近では、核・ミサイル開発を積極的に推進している北朝鮮を支援する動きを見せており、主要外交案件で米国とロシアはそれぞれの国益を巡り対立を先鋭化しつつある。

 そうした中、トランプ政権は米議会が圧倒的賛成多数で可決した対ロシア制裁措置を発動。対するプーチン政権も、報復措置としてロシア国内の米国人外交官755名を国外退去させており、米ロ関係が冷戦期も含めて最悪の状態にある中での着任となった。

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