どちらのナイスショットだったのか不明だが、グータッチする両首脳と、松山(首相官邸HPより)

 

 11月5日に来日したドナルド・トランプ米大統領と安倍晋三首相が松山英樹選手をまじえ、埼玉県川越市にある名門「霞ヶ関カンツリー倶楽部」でラウンドをともにした「日米ゴルフ外交」は、国際的にも大きな話題となった。ただし、今年2月の安倍首相訪米時は2つのゴルフコースをハシゴまでしたというのに、今回はゴルフ場で顔を合わせるにもかかわらず、米国側から「来場時はあえてスーツ姿で」という要請を受け、ゴルフそのものも9ホールのハーフラウンドだけにとどまった。

「お楽しみゴルフ」の色合いをできるだけ抑えようとしていたことが、あちらこちらから感じ取れ、せっかくのゴルフ外交も、大統領訪日行事の「前座」か「刺身のつま」のように思えなくもない。が、たとえそうだとしても、ゴルフ外交が行われたことは、少なくともゴルフ界にとってはプラスであろう。

「ルーツ」と「自慢」

 今回のゴルフ外交は、トランプ大統領による2月の「ハシゴ・ゴルフ」もてなしに対する安倍首相の「返礼」でもあったと言えると思う。

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