ヴァージニア州知事選挙にはオバマ前大統領も応援に入るほど、民主党は力を入れた(右は当選したラルフ・ノーサム氏)(C)AFP=時事

 

【ワシントン発】 トランプ政権の前半2年間に対する有権者の最初の審判となる2018年中間選挙。残すところ1年を切った中で行われたいくつかの地方選挙は、トランプ政権と与党・共和党にとっては不吉な結果となった。

 中間選挙は「mid-term election」もしくは「off-year election」と呼ばれる。南部ヴァージニアと東部ニュージャージーの両州では、大統領選挙・連邦議員選挙の翌年、つまり中間選挙の前年に州知事選挙、州議会選挙などが実施されることになっているために「off-off year election」とも呼ばれ、中間選挙の重要な前哨戦と位置づけられている。

 その「off-off year election」だが、11月7日に実施されたヴァージニア州とニュージャージー州などの地方選挙で、共和党が大敗を喫し、野党・民主党が圧勝した。一連の結果を受けた共和党関係者の間では、現状のままだと2018年中間選挙では数多くの議席を失い、保守系有権者の草の根運動である「ティーパーティー運動(茶会党)」に支えられた2010年中間選挙での勝利以降維持してきた下院での多数党の立場を失いかねない、との見方が浮上してきている。

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