12月を前に「Giving December」を考える

執筆者:磯山友幸2017年11月30日
立ち止まって、少しだけ考えてみてもよいかも(「Giving December」HPより)

 

 12月が「寄付月間」だということをご存じだろうか。

 NPOや大学、企業、行政など寄付にかかわる関係者が連携して行う全国的なキャンペーン期間として、2015年に始まった。2016年には28のリードパートナー(13法人と15人の個人)と945の賛同パートナー(384法人と561人の個人)が「寄付月間」を支援。公式認定企画として、71に及ぶキャンペーンやイベントが全国で繰り広げられた。

「カンパイチャリティ」

「Giving December」というメッセージと、カラフルなモザイク模様で「12」をかたどったオシャレなロゴを目にした人もいるだろう。もともと日本では、「歳末たすけあい運動」が定着していたこともあり、12月の1カ月間を様々な寄付について考え、実行していく月にしようと、民間主導で始まった。2017年の今年で3年目を迎える。

 米国では、2012年から「Giving Tuesday」と名付けられた運動が始まっている。クリスマス休暇が始まる前に国際的な「寄付の日」を作ろうという運動で、クリスマス商戦が始まる感謝祭翌週の火曜日を指す。日本では、こうした特定の日を設けることが難しいため、12月を「寄付月間」とした。

記事全文を印刷するには、会員登録が必要になります。