「彼をチビともデブとも呼んでない」とつぶやいた、11月12日のトランプ大統領のツイッター。だがミサイル発射後は、口を極めて罵っている

 

 北朝鮮外務省の報道官は11月11日、ドナルド・トランプ米大統領の日中韓3カ国訪問が終わると、この訪問を「好戦狂の対決訪問」「戦争商人の商売訪問」と非難する談話を発表した。

 談話は、トランプ大統領が9月の国連総会で「わが国の完全破壊という狂人ラッパを吹いた」のに続き、この歴訪で「われわれの思想と制度を全面拒否する妄言を並べ立て、わが国を悪魔化した」と主張した。

 談話はこの上で、「トランプのような老いぼれ狂人の妄言は決してわれわれを驚かしたり、とどめたるすることはできない」とし、「われわれをして核戦力建設大業の完成へより速く疾走するように進ませている」とした。

 朝鮮労働党機関紙『労働新聞』は、10月28日付の個人名の論説で「わが国家核武力建設大業はすでに、最終完成のための目標達成がすべて成し遂げられた段階にある」としていた。しかし北朝鮮は、外務省報道官談話という公式文書で、トランプ大統領の妄言が「核戦力建設大業の完成へより速く疾走するように進ませている」と主張し、この時点ではまだ国家核武力が完成していないことを暗に認めてしまったのだ。

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