10月末に開催された東京モーターショーでも各社こぞってEV車を公開。が、世界は配車サービス「ウーバー」に注目しているという (C)時事

 

 今夏、かつて9年間を過ごしたロンドンにセンチメンタル・ジャーニーに出かけた。その折、自家用車で乗客を運ぶ「ライドシェア(相乗り)」配車サービス最大手「Uber(ウーバー)」の利便性に驚愕した記憶がある(ご興味のある方は、筆者の個人ブログ「のびーパパの へぇーそうだったのか 薀蓄話 第68話 ブラック・キャブ対ウーバーの戦いはブリテンそのものの戦い」2017年7月4日をお読みください)。

 日本では、お決まりの「規制」によりまったく普及していないので気がつかないのだが、世界は間違いなく大きく動いている。石油会社の将来を考える場合、けっして見落とすことができない現象だ。

 世界最大規模のIPO(新規株式公開)を実行しようとして世界の耳目を集めているサウジアラビアの国営石油会社「サウジアラムコ」の経営幹部たちは、石油需要にとってはウーバーのような事業形態の方がEV(電気自動車)よりも脅威だ、と語っていると『フィナンシャル・タイムズ(FT)』が報じている(Saudi Aramco executives see ride-sharing as threat to oil demand:around 00:30 on 11th Dec. 2017 Tokyo)。

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