これが公式スピーチのデビューだった(右端がブリジット夫人、『BBC NEWS』サイトより)

 

 エマニュエル・マクロン仏大統領の夫人ブリジットの人気が高い。労働市場改革や規制緩和などで同大統領の支持率が低迷する中、「夫人の人気は夫の支持率を下支えし、マクロン政権のよきイメージを作っている」と指摘されている。謙虚さと真摯さと文学的教養など、歴代の大統領夫人にない新鮮さが人気の秘密だ。

隠密行動ではないが……

 ブリジット夫人は12月4日、パリから南西150キロのロワール・エ・シェール県にあるボーバル動物園で、生後4カ月の雄のジャイアントパンダの命名祝賀式典に出席した。

 このジャイアントパンダは、2012年に中国が10年の期限付きでフランスに貸し出した雌雄のジャイアントパンダから、人工授精によって4カ月前に生まれた双子の1頭。もう1頭は生まれて間もなく死亡した。

 中国の習近平国家主席の夫人・彭麗媛とブリジット夫人の2人が「名付け親」となり、彭夫人が示した複数案の中から、ブリジット夫人が「夢がかなう」という意味の「円夢(ユアンメン)」の名前を選んだ。

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